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「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)の感想!仕事が辛い人におすすめ!

「死んだ方がいいですか?」と会社の先輩に言ったら「え?うん死んだら?」と言われたから窓から飛び降りて自殺した夢を見たことがあるiwakoです。

夢でよかった。

そんなことは言えないですよね。「死ぬなんて!簡単に口に出しな!」と殴ってくれればまだいいですが、実際に「死ねば?」と言われそうで怖いです。

皆さんは仕事が嫌で死にたいと思ったことはあるでしょうか。毎日深夜残業、上司のパワハラ、社会人が辛い・・・もう死にたい。

僕の会社はブラック企業というわけではないですが、自分の人見知りもあってか会社に行くのが辛いです。

僕のできなさが悪いですが、毎日怒られ、蹴られ、物投げられ、ストレスが溜まるばかりです。

ただ、転職しても結局同じことの繰り返しだと思うし、今よりも環境が悪くなることも考えられます。仕事が覚えられないうちに辞めたら逃げてることになるし、そもそも社長に「辞めたい」と言える勇気もありません。

ならいっそ死んだ方がいろんなことを考えなくて楽だなと思うこともあります。

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今日は、そんな時出会った一冊の本を紹介したいと思います。

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由

まずはこの漫画をご覧下さい。

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こちらはイラストレーターである汐街コナさんが、ツイッターに投稿した8ページの漫画です。

体験談を元に書かれた漫画ですが、まず僕が感じたことは、残業100時間とか僕が悩んでいるよりもよほど苦しくて辛いんだろうなということが伺えます。

確かに世の中の過労死ニュースを見てると「死ぬほど追い詰められてるならなんで会社やめなかったのだろう」と思うことはあります。

ですがこの漫画を読んで、最初は転職したいと考えていても、仕事が忙しすぎると判断力が鈍り、なぜここにいるのかわからなくなります。そしてふらふら~と誘われるように死へ踏み込んでしまうということがわかりました。

自分の進む道は一つじゃないことをそうなる前に気づいてほしいということが描かれています。

とてもリアルで泣けてきました。

僕が「死にたい」と考えているうちはまだ大丈夫なのかもしれないですね。何も考えられなくなったら終わりだと言うことがよく分かりました。

今から紹介する本書は、この漫画はツイッターで大反響して後に、この8ページ漫画をプロローグとして、他はすべて書き下ろし、アニメにもなった『マンガで分かる心療内科』の漫画原作者にして精神科医でもあるゆうきゆうさん監修の元出版された本になります。

どんな本なの?

プロローグ 昔、その気もないのにうっかり自殺しかけました

第1章     なんで死ぬまで頑張り過ぎちゃうの?

第2章     心のSOSに気がついて

第3章     頑張らない勇気

第4章     自分の人生を生きるために

第5章     世界は本当に広いんです

最終章      自分を犠牲にしてがんばりすぎちゃう人へ

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なんで死ぬまで働くのか、仕事で鬱になったらやばいという重大さを各章に分けて分かりやすく漫画で書かれています。

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章と章の間には監修、ゆうきゆうさんの質問コーナー形式のアドバイスも載っています。

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傷ついた心を癒やすための心療内科の選び方や内容についても詳しく漫画で書かれています。心療内科について不安がある人や行きづらい人でもこれを読めば安心して行くことができますよ。

本書の内容には、包丁を持った不審者に刺されたら怪我して後遺症が残ったり、下手すれば死ぬかもしれない、人生が悪い方へ変っていく。それは長時間労働やパワハラで心身を壊してしまうここと似ている。この2つは同じくらい危険だと言うこと。

楽器を使う仕事をしているとしたら日々メンテナンスを怠らないのが普通、壊れたら仕事ができないから。自分の心もそれと同じでメンテナンスをしないといつか壊れてしまう。

などなど例えを用いた話も多いのでとてもわかりやく内容が頭に入っていきます。

また、働き過ぎている作者を見た母親に言われたこと、友人と互いの状況を報告したときに言われたことなど作者の体験談も散りばめられた漫画なので「あるある」と共感できることもあったり、考えさせられることもあったり、他人事ではない気がしました。

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僕の好きな話はこれです。

石の上にも三年という諺にもあるようにどんな仕事も三年続けなければ分からない。でも辞めたいのならそれに準ずる必要はなく、自分なりのゴールを作ってやれば良い。

どうせ座るのなら他人に押し付けられた石ではなく、自分の意思の上に。

自分で決めた意思の上なら我慢でいるという言葉にはぐっときて、とても共感しました。

どういう人が読むべきか

「死にたい」とは思わなくても今働いている職場に疑問を感じている人にはぜひ読んでほしい一冊です。

どんなに仕事が辛くても働き続けている人は「責任感」とか「逃げたらだめだ」という気持ちも大きいと思います。きっと真面目な人ほどその傾向は強いです。

それは逃げ道を自分で塞いでしまってるだけなんですよね。だから頑張りすぎて周りが見えなくなってしまうんです。

周りが見えなくなる前に自分の生きる道は他にもたくさんあるんだよってことを教えてくれる、背中を後押ししてくれる本だと思います。

日本では過労死問題がたびたび取り上げられています。英語では日本語の過労死がkaroshiとしてそのまま英語認定されて辞書にも載っているほどです。これについて外国人の人はどう思ってるんでしょうね。「死ぬまで働くなんて馬鹿げている」ときっと思っていることでしょう。

KAROSHIというサラリーマンを自殺させてあげることが目的のゲームが外国人によって作られてしまうほどです。

KAROSHIとは (カローシとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

これは日本の恥ですよね。そんなゲームを作る外国人も外国人ですが、過労死がネタにまでされてしまっています。

仕事が原因で死んでしまうなんておかしいですよ。おかしいですよ、日本。

でもそんな世の中になってしまったのは認めなければいけません。

今も多くの人が会社に縛り付けられたような働き方をしていますけど、気づいてほしいです。自分から縛っているのだと。

特に若い世代に長時間労働やパワハラで苦しんでいる人が多いので、読んでもらいたいです。

上の世代の人たちは「そんなこともできないのか!」とか「これだからゆとりは」みたいなことを口をそろえて言います。

それもいけないと思うんですよね。だから、「先輩方はもっと頑張ってるんだから」「しっかりしないと」と変な責任感を感じ、プレッシャーに押しつぶされて傷つきながらも働き続けます。だから頑張りすぎて壊れます。

今の世代は教育がゆるくなっているのは事実かもしれないですが、時代は変わっていってるんです。

「今の子供はなってない」とか昭和世代の固定概念を押し付けてくる人の言う事は聞く必要ありません。本当に辛かったら逃げてもいいんですよ。というか逃げてください。

死んだらすべてが終わりです。

逃げることはそんなに簡単なことじゃありません。

「僕が辞めたら周りからなんて言われるか・・・」「転職したら今よりも環境が悪くなるかもしれない」「仕事が見つかるか」「先輩たちはもっと頑張ってるんだから辞めれない」

これらは、自分の命と比べたら些細なことじゃないですか。

そういう狭まった選択肢を開けてくれるのが本書なので、仕事で追い込まれている人だけでなく、知人が仕事で悩んでいる人もどうすればいいのか考える上で是非読んでほしいと思います。

『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)の感想!仕事が辛い人におすすめ!』まとめ

こういう手の本は難しい用語がだらだら書いてあって読むのに疲れるイメージですが、この「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)という本は可愛い絵柄の漫画でとても読みやすくて、158ページというボリュームですが1時間かからない内に読み終わることができました。フフッと笑えるコマもいくつかあるので楽しく、それでも真剣に読むことができました。

逃げることは悪いことではないと肯定的にとらえてくれているのが嬉しいですね。いろいろ悩んでいた気持ちをずいぶんと楽にさせてくれました。勇気をもらえました。

僕がこれからどうなるかは分かりませんが、この本に出会えてよかったです。改めてお礼を言いましょう。作者の汐街コナさん、それから監修のゆうきゆうさん、この本を生み出してくれてありがとうございました!

というわけで仕事が辛い人におすすめしたい本になります。是非お手にとってみてください。

ブラック企業の場合は、責任感がどうだとか、引き継ぎのことなど考える必要ありません。考えれば考えるだけ辞めにくくなってしまいます。

本書の最終章にも書かれていましたが、会社側に辞めさせない権利なんてありません。どうしても辞めさせてもらえない時には厚生労働省の労働相談窓口にでも相談すれば良いんです。

辞める会社がどうなろうが知ったこっちゃねえよ!

こんくらいの方が楽な気持ちになりますよ。

 

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