雑記

アニメーターの年収!給料が低い、労働が過酷な理由は?

どうもiwakoです。

僕はアニメが好きです。今でこそ見る数は少ないですけど好きなことには変わりません。

それは海外からも熱い支持を得ていて、今やアニメは日本でなくてはならない素晴しい文化だと思います。

そんなアニメを作っている人達を僕は尊敬しています。何千枚もアニメ絵を描いて動かして、1つのアニメ作るのにどれだけの作業量なんだと思います。

だって冒頭の僕のイラスト、アニメっぽく描いてみましたけどこんなしょぼいイラストで半日以上かかってますからね。僕の力量でアニメ作ろうと思ったらいくら時間があっても足りません。

すごい人たちなんですよ。

アニメーターは終電帰りは当たり前、連日徹夜で作業することもあると聞きます。

この前アニメ制作を描いたアニメ、SHIROBAKOを見たわけですけどすごい面白かったです。アニメを一本作る過酷さや苦悩がよく伝わってきましたけど、これでもだいぶマイルドになっているそうです。

何が酷いって給料が低すぎるからですね。

新人アニメーターだと終電まで働いたとしても年収100万円を切ることもあるそうです。時給だと500円以下になるんじゃないですかね。やってられませんよ。

一昨年の話ですが、P.A.WORKS(ピーエーワークス)というアニメ制作会社に勤務している人がTwitterで収入を公開して大きな話題になりました。

この人は動画担当で3年目の人です。それでも弁当代、寮費、バスの定期代を控除した支払額が1477円しかありませんでした。給与の月で一番高額だったのが6万7569円です。

ピーエーワークスはこの事実については認めています。

ブラックってレベルねえ!

そんな給料じゃ生活もままなりませんよね。

ちなみにピーエーワークスと言えば先ほど話にもでたSHIROBAKOや花咲くいろはなどの数々の名作を生みだしたアニメ制作会社です。

素晴らしいアニメを制作してくれていた裏にはこんな給料で生活しているアニメーターもいるんだということを考えたらなんだかもどかしい気持ちになります。

アニメーターの給料が低い労働が過酷な理由とは

調べたところによると動画の仕事は新人アニメーターが担当することになりますけど、全て出来高制らしく、1枚いくらという計算になります。新人は単価が1枚で約200円くらいしかないみたいです。

そもそもアニメというのは、パラパラ漫画を作ったことある人ならわかるとおもいますけど、あの要領で何枚かの静止画を連続して表示することでアニメとして成り立っています。

大体アニメは動かすのに、1秒間で24コマに分けて作業します。昔からのアニメーションなら3コマで1枚の絵をいれさので24÷3=8枚。

1秒間に8枚ですよ!8枚!

8枚×200円=1600円です。1秒間で1600円稼げると考えたら安いですけどそんなこと全然ありません。密度がすごいです。

月に500枚以上描ければ一人前と言われています。

500枚×200円=100000円

それでも10万です。そっからなんやかんや引かれて手取りはもう少し低くなるかもしれませんね。

しかし入ったばかりの新人が500枚なんて描けるわけもありません。

時間がかかりますし失敗したとしてもその分の給料はもらえません。あくまでも出来高制なので。

枚数をたくさんこなさなければ少ない給料しかもらえないので残業してでも、徹夜してでも働きます。

そりゃあ過酷ですよね。

アニメを作るのは大変だからこれからも頑張ってほしい

アニメ1つ作るのに大変だということがわかりましたね。

多分入社する人もある程度はアニメ業界の過酷さは分かって入ってきていると思います。ではなぜそうまでしてアニメ業界に入ろうとするのか。

ただ絵を描くのが好きだからという人もいるでしょう。絵さえ描ければ給料がいくら低くても問題ないと思っている人もいるんじゃないですかね。

でもそれは最低限の生活ができたらの話です。画力やスピードがなければ生活もできないレベルのお給料しかもらえません。

当然アニメーターとしての仕事が忙しいので副業なんてやっている暇はありません。労働時間が長いので他の趣味をする時間もありません。遊ぶ暇もありません。

生活ができなければアニメ業界を辞めるしかなくなってしまいます。下手すると絵を描くことが嫌いになるかもしれません。

絵を描くのが好きだからアニメ業界に入ったのに結果として絵を描くことが嫌いになるなんて酷な話ですね。

しかしある程度の生活ができていれば、それ以上お金に執着している人があまりいないのも事実です。

つまり、絵が描けるだけで高みを目指そうとしていない人が多いということです。安くてもそれで満足している人が多い。

アニメーターの給料が低い理由の一つに制作費が少ないことがあげられます。だからDVDやグッズの売り上げで補ってスタッフに還元されます。

でも高みを目指していないスタッフばかり在籍していたのでは質のいいアニメなんて作れません。もう少し、やる気をもって・・・という言い方は変かもしれませんが、夢や目標があればもっと描く実力もあがりますし、よりいい作品ができると思うんですよね。結果としてスタッフの給料もあがると思いますし、描くスピードがあがることで長時間労働から抜け出せるかもしれません。

アニメーターの皆さんにはこれからのアニメ業界を支えるべく頑張ってほしいと思います。

まとめ

勿体ないんですよね。

日本のアニメーターは優秀だと思います。世界から支持されているわけですから。

ただ制作会社によってはその実力が発揮できてないように思えます。実力がないのではなく実力をだしていない。

だからアニメのグッズなどの販売戦略にも力を入れることができなくて給料があがらないまま、むしろ売り上げが芳しくなければ給料が減るかもしれません。

そういうところにもう少し目を向けてやる気の満ちたアニメーターが集まれば給料が低い、労働が過酷といった現状から脱却できるのではないでしょうか。

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POSTED COMMENT

  1. cloise より:

    アニメ業界の給料が低い他の原因の一つに、何かしらのアニメ作る時にしゃしゃり出てくる博報堂やら電通やらの広告会社の存在があります。
    よく、某アニメ映画の制作費○億円!とか出るときありますが、その○億円のうち約半分は広告会社とJASRACの懐に入ります。
    で、カスカスに搾り取られた金額でアニメ会社が制作するので、大ヒット映画を作っても給料に上乗せされたりしないのです。
    また、アニメのグッズが売れたらアニメ制作会社にお金が入ると思われるかも知れませんが、ほとんど入りません。
    グッズの販売会社とJASRACに入る様です。
    アニメ制作会社にお金が入るのは、DVDやBlu-rayが売れた時位の様です。
    なので、この悪しき組織図を何とかしないとアニメ会社は儲からないのですが、最近Netflixと言う外資系の救世主が現れたので、Netflix式のアニメ作りが広まって欲しいと思います。

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