人生の物語を楽しむブログ!ネガティブ・ライト

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人生の物語を楽しむブログ!ネガティブ・ライト

自分が進む道は自分でつくらなきゃいけません。それが人生の物語です。人生に迷わないように生活での悩み、恋愛の悩み、会社での悩み、辛いことなどなど!そんな悩みを解決へ導き、趣味などに打ち込んで心を照らしましょう!人生の物語を自分自身で作っていくのです。そんなブログです。

改変童話ヘンゼルとグレーテル-復讐者ヘンゼルとグレーテル-

読み聞かせお話 読み聞かせお話-改変童話

虐待と復讐

ヘンゼルとグレーテルという名前の兄妹がいました

2人は毎日毎日母親に虐待を受けていました
ある日母親と父親が大ゲンカ
「こいつらがいるからこの家は貧しいのよ!もう我慢ならない!森の中に捨ててくるわ!」
「待ってくれよ!そんなことしたら2人とも死んじまうよ!止めてくれ!」

そう言った父親は殺されました
鈍器でなんどもなんども父親を叩いている様はまるで魔女のようでした
ヘンゼルとグレーテルは怖くなり逃げ出しました

母親に復讐を誓って

いつか殺してやる
いつか殺してやる
いつか殺してやる

いつか殺してやるわ
いつか殺してやるわ
いつか殺してやるわ

今は生きることだけ考えろとヘンゼルはグレーテルの手を引っ張って森深く進んで行きます

「あれ?町ってどっちだ?」 いつも町に行くときは小石を道筋に置いていき道に迷わないようにしていますが 今回は慌てて飛び出したため小石を道筋に置いていません
元より2人に母親がいるあの家には戻らないと決めていました

どっちに行ったらいいのかもわからず2人は森の中をさ迷いました いつしかあたりは暗くなっていました

「今日はここで寝ることになるな」

2人は盛り上がった土でできたほら穴を見つけました

ヘンゼルは持ってきた少量のパンを取り出しましす

「お兄ちゃん そのパン 毒が入っているんじゃないの?」 グレーテルは怪訝そうな顔をして言いました

「安心しなよ これはすり替えておいた方さ しかしあの女 最後まで毒入りのパンと食べれるパンをすり替えたのに気付かなかったな」
「だから森に捨てることにしたのでしょうね 私達がなかなか死なないから」

パンを食べ、川の水を飲み、とりあえずお腹は満たされましたがそれでも数には限りがあります

「町まででれたらいつもみたいに食べ物盗んでくるのになー」

ヘンゼルがこれからの食事をどうしようかと考えていると

「大丈夫よ この森には動物たちがたくさんいるもの 野うさぎや野鹿を狩って食べればいいわ ちょうどこのほら穴 熊でも住んでそうだしね」

「ほら 石を削って刃物も作れるよ」

と なんとグレーテルは石を研いで先が尖った刃物にしてしまいました

それを見たヘンゼル

「あははは お前 将来大物になるよ」

ヘンゼルが言うと

「将来があればだけどね」

グレーテルは答えました

 

ほら穴で熊と出会うことなく次の日を迎えました
「おなかすいた 熊 でなかったね・・・」

「さすがの俺たちでも熊は倒せないさ 出なくてラッキーだよ」

そんな会話をしながら森の中をさ迷っていると 一軒の家が建っていました

洞穴を見つけては寝床にし ヘンゼルとグレーテルの家も森の中にあったので  家があること自体は驚きませんでしたけど  その異様な作りに戸惑いを隠せませんでした

屋根は板のチョコレート  壁はレープクーヘン 窓は透き通った砂糖のような

お菓子でできているような家がそこにはありました

「何これ本物?」

「この匂い  本物だ」

しばらくその場に2人も立ちすくんでいました

「・・・ちょっとくらい舐めてもいいよね?」

グレーテルはお菓子が大好きで  もう何日もお菓子を食べていないので  ふらふらとお菓子の家に近づいて行きました

「待てグレーテル 罠かもしれないぞ あの女みたいに毒を仕込んでいるかも」

ヘンゼルはグレーテルの肩を掴んでとめました

「うっ・・・お菓子・・・わかった・・・お兄ちゃん」

グレーテルは残念そうにうつむきました

「お菓子なら町を見つけたら盗んできてやるよ だから行こう 怪しいとこには近づかないほうがいい」

ヘンゼルはそう言って2人は踵を返しました

その瞬間!背後から凄い勢いで何かが飛んできました

ガキィィン!

グレーテルは飛んできた何かに気付き 持っていた石のナイフでそれを撃ち落としたのです

飛んできたそれは 飴玉でした バラバラに割れて 消えてなくなりました

「ちょっとちょっと 待ってよー!こんなに美味しそうなお菓子の家があるのに 無視して行くなんてありえなくない?」

ヘンゼルとグレーテルが見据えた先には 黒いマントをなびかせて 黒く尖った帽子を被った女性が立っていました

ヘンゼルとグレーテルのイラスト

お菓子の家と魔女

グレーテルはヘンゼルの後ろに隠れて ヘンゼルは女性を睨みつけます 「だから待ってってば 別にとって食おうってわけじゃないんだから」

女性は言いました

「お姉さんは誰?ここで何してんの?このお菓子の家は本物?どうやって作ったの?」

ヘンゼルは恐る恐る聞きました

「まあ 今度は質問が多いこと 私は魔女メリッサ」
「私は人間のお友達がほしいの だからここにお菓子の家を建てて人間をおびき寄せてるのよ」
「お菓子は本物よ」
「私の魔法で作ったんだけど こうやってね・・・」

なんと女性は魔女でした  メリッサと呼ばれた魔女は質問に対して一つ一つ順番に答え  手からたくさんの飴玉トをポンッとだしました。

ヘンゼルとグレーテルは驚きました  顔を見合わせました

「私とお友達になってよ  お菓子たくさんあるよ」

「私とお友達になってよ オモチャもこの手からだせるよ」

「私とお友達になってよ お金だってあげちゃうよ」

飴玉はそれぞれ動いて話し始めました  友達になって  友達になってと強調するように

「友達になってくれとか怪しすぎる」

「怪しすぎる魔女」

2人は一歩も動きません

「ほんとよ  ほんと  私は魔女だけど  人間のお友達が欲しいだけなの    あなた達がお友達1号と2号よ!」

しかし2人は怪しむ目で見ています

じーっと

じーっと

メリッサは少し考えたような顔をして

「私とお友達になってよ 君たちもこれから魔法使いだ!」

その言葉にヘンゼルは反応しました

「魔法を教えてくれるの?」

ヘンゼルは少し歩み寄って聞きました

「私とお友達になってくれたらねー  魔法の真髄を教えてあげよう」

えっへんと言う風に右手で炎  左手で水をだしてポーズを決めるメリッサ

「・・・この力があればあいつを殺せるかもな  グレーテル」

「そうだね  お兄ちゃん」

ぼそぼそと話し合うヘンゼルとグレーテル

ん?っとキョトンとするメリッサ

「いいよ魔法を教えてくれるなら友達でも何でもなってやる」

「よろしく・・・魔女」

ヘンゼルとグレーテルは言いました

その目は復讐に燃えていて  真剣な表情をしています

「ほんとに?やったー!うふふ  そんな魔女だなんて  私のことはメリッサ姉さんとお呼びなさいな」

メリッサは大喜びで家の中に2人を案内します

ヘンゼルとグレーテルはゆっくりと中に入っていき  あたりを見渡しました

家の中はお菓子ではありませんでした  椅子も机も釜戸も  どこにでもあるような普通の部屋です

「じゃあ  まずは何すればいいんだ?メリッサ・・・姉さん」

ヘンゼルはメリッサが怪しい動きをしないかどうか  扉を締め終わるまで手の動き  挙動に注意を払いながらそう問いかけます

「決まってるわ  お茶をしましょう」

メリッサは答えました

 

「なるほどねー  ひどいお母さんもいたもんだね 人間の世界も複雑だ あはは」

メリッサは2人の話を聞き嬉しそうに笑いました  ヘンゼルとグレーテル  そしてメリッサは机を挟んで椅子に座っています

机の上にはお茶とお菓子が並べられています

「いいから魔法を早く教えろよ」

ヘンゼルは聞くと

「ふっふっふっ  まあそう焦らずに  じゃーん!実はこれなのです!」

と  メリッサはお菓子を指差しました

「魔法で作ったものを毎日食べてればいつか魔法を使えるようになるんだよ  個人差はあるけどね」

メリッサは得意げに言いました

「これが?」

ヘンゼルはお菓子を手に持って匂いを嗅ぎました

グレーテルは美味しそうにもしゃもしゃと食べています

「・・・・・」

ヘンゼルはそんなグレーテルを見ながら心底ため息をつきました

それは お菓子に毒が入っていなかったことに対する安堵か なんの迷いもなくお菓子をほおばるグレーテルに対する落胆か よくわからない感情が渦巻いていました

「ねえねえ  私のことは聞かないの?ねえねえ」

メリッサは目をキラキラさせて聞いてきました

ヘンゼルは  何も聞くことねえよと思いました

「はい!メリッサ姉さんは友達いないの?他の魔女とか」

グレーテルがお菓子を頬張りながら聞きました

「よくぞ聞いてくれたねグレーテルちゃん!」

とメリッサは親指をたてて

「人間と友達になりたいって言ったら魔女の里を追い出されたのよ  人間とは関わっちゃいけない決まりになってるから  でも人間の町にも今更溶け込めないし  この森で友達を探してたってわけよ」

メリッサは淡々と話しました

「何で人間と関わっちゃだめなの?」

「何百年か前に魔女狩りが行われたからよ  人間が魔女だと決めつけた人を人間であれ魔女であれ大量虐殺!もうすごかったらしいよー  それ以来魔女は人間から距離を置いたの」

「何で人間と友達になりたいの?」

「ここ数年人間を観察してたんだけど そんなに人間はみんながみんな悪いとは思わないんだよね私 家族仲良くて 学校に行って 友達と遊んで・・・魔女ってそういうのないから憧れるのよ 心が通じあってる関係っていうのかな だから人間は悪じゃないって他の魔女達に知らせるためにも友達がほしいの」

まああなた達のお母さんみたいな例外もいるみたいだけどね  とメリッサは付け加えました

「ふーん」 グレーテルが相槌をうっている隣で

 

くだらないなあ

つまらないなあ

ありきたりすぎてつまらない

つまらない話

つまらない

つまらない

そんなことを考えてるうちにうとうとしてきたヘンゼル

 

「あら  ヘンゼル君寝ちゃったの?」

机でうつ伏せになっているヘンゼルを見てメリッサは言いました

「お兄ちゃんずっと私のために気を張っててくれたから疲れたんだね  寝かせてあげよう」

グレーテルがそう言うとメリッサが魔法で毛布をだしてかぶせてあげます

人間不信に陥るくらい虐待を受けた 復讐者ヘンゼルとグレーテル

里から追い出されてまでも人間の友達が欲しい魔女メリッサ

始まったばかりの不思議な関係は  ある日突然終わります

お菓子の家と魔女のイラスト

終わりの始まり

数日が経ちました

「お兄ちゃん起きてる?」

ある夜グレーテルはヘンゼルが寝ている布団によってきました

「何だよ  ちょっと食べ過ぎて苦しいんだ  ほっとけよ  結局今日も魔法を使えるようにならなかったし」

ヘンゼルはうつ伏せになって寝ていました。うーん、うーんと唸り声をあげてお腹を抑えて苦しそうです。

「そろそろ太ってきたぞ俺・・・」

そして横たわった体を無理やり起こしてグレーテルのほうを向きました

「それが目的かも・・・あの魔女の」

グレーテルは真剣な表情をして言いました

「あの魔女?メリッサ姉さんがどうかしたか?」

ヘンゼルは不思議がりました

「私ね  最近メリッサの部屋に忍び込んで  他に魔法使いになる方法ないか調べてたのよ  独自に」

「そしたら見つかったわ  ただの人間が魔法使いになる方法」

グレーテルは黒い本を取り出しページをめくりました

「お前  最近夜本を読んでると思ったら  そんなことしてたのか」

「・・・魔法で作った食べ物を食べたら魔法を使えるようになるなんてどこにも書いてなかったよ」

その言葉にヘンゼルは驚きました

メリッサは嘘をついてたのかと

じゃあなんのために自分達は  食べてきたのかと

「だから  私たちを太らせてから食べるつもりだったのかも」

「わからないけどね   もしかしたらこの方法も魔法を使えるようになるやり方かもしれない  でも現にまだ魔法を使えてないわけだし・・・私たちにとっては  もっと楽に  すぐ魔法使いになれる方法があった」

グレーテルはヘンゼルの顔近くまで本を開けた状態で持って行きました

「・・・・・・」

ヘンゼルは黙ってそれを見て  グレーテルの次の言葉を待ちます

「魔法使いになれる方法は2つ  ひとつは地獄の魔物との契約  これは読んでもよくわからないし  失敗すれば死ぬリスクがあるからはずすね  もうひとつは」

グレーテルはページをぺらっとめくりました  そしてそこにはこう書かれています

 

魔女の肉を食らうこと

 

「さてお兄ちゃん  どうする?」

グレーテルが聞きました

次の日

 

「ねえメリッサ姉さん  いつ魔法が使えるのかな・・・もしかして私って才能ないの?」

メリッサが魔法で作った料理を食べながらグレーテルは悩んでいます

いや  悩んだフリをしています

「そんなことないよ  うーんそろそろだと思うんだけどなー  ちょっと待ってて もう少しで特性鶏がらスープができるから」

メリッサは大きなかまどのスープをかき回しながら言います

 

スープを味見しようとしてかまどを覗き込んだ隙をついてヘンゼルは

ドンッ

後ろから思いっきりメリッサをかまどに突き落としました

「きゃああああ!? あ・・・熱っ!!熱いい!!ああああ!!あ!あんた!!ああ!何を!」

メリッサはグツグツと煮えたぎったかまどの中で  ジタバタと苦しそうに悶えました

体から蒸気をだしながらも  それでもなお必死にかまどの口に手をおいて  這い上がろうとしています

そして思いついたようにメリッサが指をパチンと鳴らすとかまどがお湯ごと消えてなくなりました

息を切らしてうずくまっているメリッサの前にヘンゼルが立っていました

 

「悪いな魔女   どうやら俺らにはこれが最善策らしい」

ヘンゼルは魔法使いになる方法が書かれた本を広げてメリッサに見せました。

「あんた・・・たち・・・まさか・・・まさか!」

メリッサは身体中の痛みでうまく考えられなくなり  それでも口だけは必死に動かそうとします

「わたしは・・・ただ  お  友達  と  おしゃ・・・べりしたかっただ  だけ  なの  のに  なのに   こんな・・・こんなこ・・・!?」

メリッサが話し終わる前にグレーテルはメリッサの心臓目掛けて後ろから長い刃物でさしました

メリッサが首だけ後ろを振り向くと  そして前を向き直ると

ヘンゼルは

グレーテルは

笑っていました

ヘラヘラと  メリッサと話している時とは全く違う笑顔で

 

あんな嘘つかなきゃ良かったのかな

普通にお友達になってと一生懸命お願いすればまた違ったのかな

ほんとに  お友達が欲しかっただけなのに

ほんとに

ほんとに

人間は怖かったよ  みんな

 

焼け焦げた女の人のイラスト

 

 

 

 

「友達になりたいとか・・・反吐がでる  気持ち悪いんだよ  魔女が」

ヘンゼルは呟きました

 

何度も

何度も

何度も

何度も

ザクザクザクザク

グレーテルは刺しました

 

 

いつのまにかあたり一面森になっていました

数週間住んでいたお菓子の家

初めからそこになかったかのように

そこにいるのはヘンゼルとグレーテル  そして魔女だった残骸だけでした

「魔女が死んだら消えるのか  うーん中途半端に焼けてるなあ  こりゃ火おこしは手でやらないとな」

「もう少しの辛抱よ  私たちはこれから魔法使いになるのだから」

ヘンゼルとグレーテルは目の前の残骸を見ながら言いました

 

 

それから数ヶ月後

森の中の一軒家に雷が落ちました

家は瞬く間にして燃え上がり その炎は森にうつっていきます

「あちち  ちょっと勢いつきすぎたかな  どうだ?いたかー?」

「ちょっと待ってね  うーん  あ  いたいた!ちゃんと死んでるよ  もう誰だかわかんないけど」

ヘンゼルとグレーテは 自分たちの母親の亡骸を確認しました 「復讐・・・終わったね  でもお兄ちゃん  家まで燃やしてよかったの?」

続けてグレーテルが聞くと

「また作ればいいさ  それにこの女にもこの家にも  なんの思い入れもないからな」

そう言ってヘンゼルは魔法で水を出し  炎を消していきました

ジュワアアと音をたてながらもくもくと煙がたちあがりました

「お父さんにも?」

グレーテルは聞きました

「ない  優しいフリしてホントは何を考えてたかわかんねえしな  成長して大きくなったところを食べようとしてたのかも  それにさ」

ヘンゼルが答え  そして続きの言葉を言いかけたところで

「そんなどっかの魔女みたいに・・・まあでもさ」

グレーテルは言いました

 

 

 

「「もう人間は信じない」」

2人は同時に言い放ちました

 

 

魔法使いになった兄妹  ヘンゼルとグレーテル  しばらくしたのち  森にはお菓子の家に住む兄妹がいると噂されます

家に近ずいた人間を焼き殺してしまうと

あそこに住んでいるのは魔法使いだと

 

それはまた  別のお話

2人の魔法使いのイラスト

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