人生の物語を楽しむブログ!ネガティブ・ライト

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25万PV達成!人生の悩みや理不尽な出来事にツッコミを入れたりしてます。あと将来的に本とかだしたい。出版社の人たちカモン!依頼も受け付けております。

お話-お化け世界でハロウィンにもらったプレゼントとは-

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お化けの世界の包帯少女

ここはお化けが住んでいる世界です。

アリスちゃんという顔を包帯でぐるぐる巻いた女の子がいました。

少しわがままだけれど明るく、みんなの人気者のアリスちゃん、今日は一段と機嫌がいいのです。

来週10月31日はハロウィン、1年に一度家族に会える一大イベントだからです。

今日は友達を誘ってショッピングです。

「お母さんとお父さんに会うのだからオシャレしなくちゃ。」

と、ここで猫の友達みー太君がいいました。

「アリスちゃんは顔がわからないからアリスちゃんだって気づかれないんじゃないかにゃ?」

アリスちゃんは体中にケガをしているので包帯をいつも巻いています。

アリスちゃんは不安になりました。

気づいてもらえないんじゃないか。

怖がられるんじゃないか。

「でもアリスちゃんも親の顔わすれてるにゃ」

そうです。

この世界に来てから少しずつ記憶が薄れていってます。

10年目なのです。

「僕たち10年たってやっと家族に会わせてもらえるのに記憶ないとつまんないにゃー」

でも

でも

「どうせならきれいな姿のまま会いたいな。」

ここでよく友達とうわさをする黄金の果実のことを思い出しました。

3つの白い山を超えて黄緑の川を超えた先に食べると何でも願い事が叶うという果物の成る木があるというのです。

「黄金の果実を食べたらきれいな体になるかな。」

しかし黄金の果実は神様の食べ物なので簡単には食べれません。

包帯を巻いた女の子のイラスト

黄金の果実を求めて

アリスちゃんとみー太君は黄金の果実を求めて出かけることにしました。

「なんで僕までいくにゃ?どうせ黄金の果実なんてもらえないにゃ。」

みー太君は文句を言いました。

1つ山を超えて。

「疲れたにゃ。帰っていいかにゃ?」

「もうちょっと。もうちょっと。」

2つ山を超えて

「そもそも黄金の果実なんてうわさでしか知らないにゃ。多分ないにゃ。」

「もうちょっと。もうちょっと。」

3つ山を超えて。

「お腹すいたにゃ。黄金の果実よりお魚が食べたいにゃ。」

「もうちょっと。もうちょっと。」

大きな川を渡ります。

 

この世界を歩くたび心はドキドキしてくる。

この世界を歩くたび家族のことを思い出す。

今はどこで何していますか?

今もどこかで生きていますか?

正面から会えるように。

きっと。

きっと。

 

「あっ!」

川を超えてアリスちゃんが指を指したその先に見上げるほど大きな、それはそれは大きな木がありました。

でも果実はどこにも見当たりません。

「これがうわさの木ね。きっとどこかに黄金の果実があるはずよ。みー太君。」

アリスちゃんは大きな木を登り始めました。

「アリスちゃん~。これはきっと神様の木にゃ~。怒られるにゃ~。」

みー太君の声は届きません。

とつぜん大きな木が動き出しました。

ゆらりゆらりゆらゆらり。

「うわわわわー。」

アリスちゃんは動けず木にしがみつきました。

よく見ると木には顔がありました。

「誰にゃ?」

みー太君がおそるおそる聞くと。

「私はこの世界をまかされている神です。私の頭の上でいったい何をしているのですか?」

なんと神様とは大きな木そのものだったのです。

アリスちゃんとみー太君は理由を話しました。

「たしかに黄金の果実はあります。しかし勝手に盗もうとするのはいけませんね。」

神様は言いました。

「ごめんなさいにゃ。盗むつもりはなかったですにゃ。」

みー太君はあやまりました。

「え?あるの?やった!でわでわ、わたしに一つくださいな。」

アリスちゃんは大喜び。

「ずうずうしいにゃアリスちゃん。」

「これが黄金の果実ですよ。」

神様が言うと体から流れるようなみつがでてきました。それは黄金に輝いています。

「きれい。何これ~。」

「きれいにゃ。」

2人とも見とれていました。

黄金の果実とは黄金に輝く木からでるみつだったのです。

「ハロウィンの日には皆さんにこのみつをさしあげようと思っていました。だれだって生きていたころのすがたで会いにいきたいですからね。私からのプレゼントです。」

神様はみつをそっと二人に差し出しました。

「な~んだ!」

「僕たちが早とちりしただけかにゃ。」

二人はみつを受け取るとそれを口に運びました。

 

二人はいろんなことを思い出しました。

生きていた時の記憶。

家族との思い出の記憶。

そして死んだときの記憶も。

 

アリスちゃんの目から涙がこぼれました。

ぽろ。ぽろ。ぽろ。

「会いたいな。会いたいなあ。お母さん。お父さん。」

いつのまにかアリスちゃんの体からは包帯がとれて白くてきれいなはだになっていました。

「きっと会えますよ。さあ元気な姿を見せてきなさい。いってらっしゃい。」

神様は笑顔で言いました。

今日はみんなオシャレして家族に会いにいきます。

今日だけの思い出を大切にして。

今日だけの出会いを大切にして。

「ずっとずっと会いたかったよ。たくさんたくさん話したかったよ。お母さん。お父さん。」

今日はハロウィン。1年に一度家族に会える一大イベントなのです。

女の子と猫のイラスト

 

 

 

 

 

 

余談-トリックアトリート-

この言葉、好きです。『お菓子をくれなきゃいたずらするぞ』何をいたずらするんですかねえ。興味がつきません。
というかハロウィン自体が好きなんですよね、ハロウィンイベントやハロウィンパーティとか行ったことないですけどハロウィングッズもそんなに買ったことないです。ハロウィンの絵を描くのは好きです。ただただ雰囲気が好きなんです。なんかいいですよね。年に一度お化けと生きている人間が共存というか、出会いというか・・・僕はロマンチックだと思います。人間は怖がるでしょうがお化けにとっては二度と会えなくなった人との再会ですからそれはもう嬉しいでしょう。
そんな人間に会いに行くお化け達をイメージしてこのお話を作りました。