人生の物語を楽しむブログ!ネガティブ・ライト

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人生の物語を楽しむブログ!ネガティブ・ライト

自分が進む道は自分でつくらなきゃいけません。それが人生の物語です。人生に迷わないように生活での悩み、恋愛の悩み、会社での悩み、辛いことなどなど!そんな悩みを解決へ導き、趣味などに打ち込んで心を照らしましょう!人生の物語を自分自身で作っていくのです。そんなブログです。

絵本-花の名前の女の子と白い世界のお友達-

 

20160711232027

何もない白い世界に 白い女の子がが ぽつんといました

ここはどこだろう 何もないし 何もかんじない 服を着ているという感覚も 暑さも 寒さも 手のぬくもりも 地面を踏んでいるということさえも まるで飛んでいるみたい

ふわふわーって ふわふわふわわ なんだか不思議な感じ ちょっと面白い

でもわたしは いつからここにいるんだっけ?

女の子は ここがどこだかわからないままに 歩きだしました まっすぐまっすぐ歩きました 地面をぴょんぴょんとびはねながら ふわふわふわわ ぴょんぴょんぴょーん

えへへへ まるで踊ってるみたい 楽しいけど さみしいな 一人ぼっちはさみしいな

 

 

女の子は歩き出した

てくてくてく いつまで歩いたかかわかりません

ひっそりと見える 草の根をかきわけて てくてくてく

歩いても 走っても 飛び跳ねても ただ見えるのは まっしろな地平線のみでした

女の子は 疲れることなく 歩きつづけました

 

なんでわたしは歩いてるんだろう

この世界に終わりなんてないのかもしれない

さみしいな

だれか

誰でもいいから おしゃべりしたいな

 

そう思ったとき

一人の男の子こと出会いました

女の子はびっくりしました

誰もいないはずの世界に 誰かがいたのですから

 

あなたは

あなたはここで 何しているの?

女の子は聞きました

 

ずっと声をだしていなかった

今も声がでているのかさえ分からないけれど

せいいっぱいふりしぼって 声をだしたつもりでいました

あなたはだれなの?

 

 

男の子と出会った

ここで誰かがくるのを ずっとまってたんだ ずっとずっとずっとずっとずーっと

まってたんだ

嬉しいなあ 誰かにであえて やっとあえて 嬉しいなあ

孤独だった

辛かった

悲しかった

何でぼくがここにいるのか 分からなかった

ぼくが誰なのかも分からなかった

でも

やっと会えた 嬉しいなあ

男の子はいまにも泣き出しそうでした でもその顔はしだいに笑顔に変わっていきました

男の子も一人でした ずっとここに いたのです

 

 

男の子と話してる女の子

じつはわたしも同じなの

わたしも誰かに会いたかった 話したかった

女の子は いまだに 驚きがかくせません

 

そりゃ驚くよね ぼくだってびっくりさ ここに来てから 何日たったかわからない いや 何十日 何百日 一年 十年 百年くらい さまよってたかもしれないからね

男の子は楽しそうにいいました

 

百年?それはいいすぎよ だってあなたまだ子供じゃない

女の子は笑いました 男の子も笑いました

お友達になりましょう

 

 

仲良くなった2人

仲良くなりました

おたがいに これまでのことを話しました

いつのまにかここにいて

いつのまにか歩きだしてて

いつのまにかここにいる

お互いに何も知りませんでした

同じでした

ただ違うのは 男の子のほうが たくさんたくさん 長い時間を ここで過ごしてきたというのです

 

じゃあやっぱりあなたは おじいちゃんなの?

女の子が聞くと

 

さあ どうなんだろうね 分からない

男の子が首をかしげました

何も 分からないよ

 

名前はなんていうの?

何才?

家はどこ?

お父さんは?

お母さんは?

まるで 迷子にたずねる 警察官のように お互いに 質問します

 

分からない

 

それが答えでした

 

わからない?

お父さんとお母さんの話しがでたところで そんなふうに重いました

わたしにはいるのかな そういうひと

お父さん

お母さん

いるのなら会いたいな

 

まったく不思議だね ここは

分からないことを 意にも介さず 男の子はいいます

 

それでも楽しかったのです たくさんたくさんおしゃべりしました どれだけ話したか 分かりません

 

 

カバンには何が入っているの?

ねえ そのカバンには 何が入っているの?

男の子は カバンについて聞きました

 

カバンってなあに?

女の子は 不思議そうにいいました

 

君の ずっと持っているカバンだよ

 

女の子は気がつきました

大きなカバンに 気がつきました

こんなカバン あったっけ?

忘れてたけど あったような気も する

わたしが持ってきたん だっけ?

どこから?

女の子は 少し困惑しました

 

男の子がカバンにさわろうとすると

 

だめ

さわっちゃ だめ

わたしの

わたしのだから    

カバンに触ったらダメ class=

さわったらダメなの?何が入っているの?

 

分からない

分からないけど 大事なものなの

 

この世界は分からなくて

右も左も上も下もあやふやで

それでも気分が落ち着いてて

ここにいるのが 心地よくなってきた

 

でもこのカバンだけは すごく大切なものだっていうことがわかる

はっきりしている

 

なんてこと

これだけ大切なものを 忘れようとしていたなんて

 

開けて!開けて!中身を見てみたい!

男の子はいいました

 

このカバンをあければ 何か分かるかもしれない そう思った女の子は

いいよ

答えました

 

 

いろんなものが飛び出してきた

開けました

 

その瞬間 中身が吹き出してきました

まるで開けてくれるのを 待っていたかのように

カバンからでてきたものは 形がありました

三角 丸 四角 いろんな形

この世界みたいにふわふわして よく分からないものではなくて 軽そう 重そう 柔らかそう 硬そう いろんなイメージが 頭の中に うかびます

はっきりと うかびます

どんな色なのかさえも

その思いに反応するかのように 色がついていきました

明るい色 暗い色 温かい色 冷たい色 いろいろな色です

 

これはわたしの 思い出だよ

女の子は一言 つぶやきました

 

 

色がついたいろんなもの

これはお誕生日にもらった お人形さんだ

これはもっと小さい時に乗ってみたかった ぞうさんの 乗り物だ

あはっ 寝る前に読んでもらった ご本もある

女の子は それらにさわりました

ふれている感覚があります

いろんな感覚が流れてきます

喜んだり 怒ったり 悲しんだり 楽しかったり ビクビクしたり ソワソワしたり ブルブルしたり ドキドキしたり

女の子は そんな感情を 感じました

そして

お父さんの記憶

お母さんの記憶

自分の記憶

いろんな記憶が 女の子の頭を よぎりました

あったかいなあ

気持ちよくて あったかい

ぽろぽろぽろと 女の子は涙を流しました

おうちへ 帰ろう
   

私は帰る

わたしはもう行くね

女の子はいいました

 

どこにいくの?行くならぼくもいっしょに行くよ

男の子はいいました

 

わたしはね 病気なんだって

生まれてからいちども 外にでたことなくて ずっとずっと 白いお部屋で過ごしていたの

でもこの前 急に気持ち悪くなって

気づいたらここにいたの 思いだした

たぶんあなたも わたしとは違うところに 帰るところがあるはず

だから 一緒にはいけないの

わたしは 帰らなきゃいけないから

 

泣いた男の子

 

なんで?なんで?

おいてかないで!

何でそんなこというの?

せっかく会えたのに!

もっとお話ししようよ!

また一人になるの?

いやだよ!いやだ!

ぼくはもう ここにいるしかないんだ!

いかないで いかないで ずっとここにいよう 友達だよね!

カバンを開けたのがいけなかったの?

そのカバンのせいなら 捨てなよ そんなカバン

そして ぼくと一緒に

お願いだよ

男の子は 泣きながら叫びました

ひっしに ひっしに 叫びました

 

男の子と女の子は別れた

 

ごめんね

カバンは捨てないし 一緒にも行けない

わたしはね 願いごとがひとつだけかなうなら お友達がほしかったの

きょう そのお願いごとがかなった

ここにこれたから 叶えられた

ごめんね

ありがとう

さよなら

こんどはここじゃないとこで 会えるといいね

会いたい

そのときは改めて名前をいうから覚えておいて

 

わなしのなまえは かすみ 田中かすみ お花の名前の女の子 よろしくね!

 

そういうと 女の子は消えていなくなりました

 

ぼくの 名前は

分からないよ

 

男の子は 寂しくなりました

 

いまは 知らないことばかりだけど

 

いつか きっと

男の子は 歩きだしました

 

 

その後の彼の行方は 誰かと出会うまで 誰も知りませんでした

 

 

布団の上で目を覚ました女の子

女の子は 目を 覚ましました

暖かいなあ

ここは 白い天井 白い壁 白い床 白い布団

ああ 毎日見てる 白い部屋だ

声が聞こえる

誰?

 

「かすみ・・・かすみ!」「よかった・・・本当に良かった・・・」 ふとみると お父さんととお母さんは 泣きながら 喜んでいました

 

私も良かった

女の子はそう思いました

 

今一番言いたいことを伝えよう

戻ったら一番最初に伝えたかったこと

 

 

ねえ聞いて

「ねえ聞いて 私 初めてお友達ができたの」

いつかまた あえるかな

きっと あえるよね

 

 

 

 

 

 

余談-女の子について-

絵本です。絵本っぽい何かです。
このお話書いててなんだか切なくなってしましました。女の子は男の子会える日は訪れるのかと。
一番悩んだのは女の子の名前ですね。名前って何つけていいかわからないからあんまキャラクターに名前付けるのは好きではないのですが、今回はお話を円滑に進めるためにつけました。調べまくりました、いい名前の付け方とか姓名判断のサイトとか見ながら。
やっぱ女の子は花の名前が似合いますよね!
かすみ!生きててよかったー!!

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