人生の物語を楽しむブログ!ネガティブ・ライト

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20万PV達成!人生の悩みや理不尽な出来事にツッコミを入れたりしてます。あと将来的に本とかだしたい。出版社の人たちカモン!依頼も受け付けております。

お話-キューティクルハニーはなくなった髪の毛に恋をするか-

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綺麗な髪の女の子

ある村に髪の毛の長い女の子が住んでいました

名前はキューティ・キューティクル9世、彼女は髪の毛が村一番綺麗なことで有名です

そして村一番の人気者です

「キューちゃんお出かけしよー」

「キューちゃんの髪の毛はいつも綺麗だねー」

「サラサラな髪の毛いいなー」

「さわらせてー」

「撫でさせてー」

あまりの綺麗さ 美しさ 神々しさもあり その髪の毛を触るとご利益があるともされています

「ご利益なんて、あるわけないんだから」

キューティ・キューティクル9世の口癖です

実はキューティ・キューティクル9世、ちやほやされることがあまり好きではありません

髪の毛触られるのが嫌

見られるのが嫌

自分の髪の毛をお守り代わりに持たれるのが嫌

髪の毛だけ見られるのが嫌

キューティ・キューティクル9世は最近ずっとそんなことを思うのです

お願い事なんてしても無駄なのに

髪に祈っても無意味なのに

誰が叶えるのそれ

「ご利益があるんだったらまず私の願い聞き入れてよね。」

お母さんも、おばあちゃんもこんな気持ちだったのかな

伝統だか受け継がれてきた髪の毛だか知らないけどさ

 

「こんな髪の毛なら無いほうがいいよ」

 

次の日、友達に言われました

「あれーキューちゃん雰囲気かわったねー」

キューティ・キューティクル9世は不思議に思いました

「え?どこが?いつも通りだと思うけど・・・」

友達も不思議に思いました

「どこと言われれば・・・どこだろう・・・?」

いつも通りに遊びました

次の日、友達に言われました

「あれ?キューちゃん髪の毛切った?」

そこで始めて気付きました

 

少し髪の毛が短くなってることに

 

腰の位置まで伸びてた髪の毛が肩くらいまでの長さになっています

あれ?おかしいな、こんなに髪の毛短かったっけ?

次の日の朝、キューティ・キューティクル9世は鏡を見てびっくりします

髪の毛が男の子くらいの短さになっていました

「うわ・・・!!」

声になりません

なんで?

髪の毛が抜けてる?

そう思って布団の上を見ましたが髪の毛はどこにも落ちていません

「病気・・・じゃないよね」

でもこれで

これで

キューティ・キューティクル9世は嬉しかったのです

帽子で髪の毛を隠しきれるからです

これでもう触られないぞ

見られないぞ

これでみんな私を見てくれる

「えへへへへ」

私の髪の毛はもう綺麗じゃないんだ

願いなのかなやっぱ

あの時 髪の毛なんかないほうがいいと

願ったから

ありがとう

私は嬉しいです

 

お母さんに怒られました

すごくすごく怒られました

「髪の毛がなんで短くなってるの!?」

「髪の毛の綺麗さだけがあなたの取り柄でしょう!」

 

現実を知りました

ああ

そうか

そうなんだ

そんな風に思ってたんだ

キューティ・キューティクル9世は家を飛び出しました

 

友達と会いました

「あれ・・・キューちゃん髪の毛は?」

友達が目を丸くして聞いてきました。

「切ったよ 似合う?」

嬉しそうに言いました。

「なんで切っちゃったの?あんなに綺麗だったのに」

そう言い残すと友達はどこかに去っていきました。

 

私を・・・見てくれないの?

また髪の毛の話し?

 

別の友達にも

「綺麗な髪の毛を切るなんて・・・これから何に祈ればいいの?」

驚きを隠せない様子でした

綺麗だからなくして欲しいと祈ったんだよ

 

とぼとぼと家に帰るとお母さんにまた怒った顔でやってきたので部屋にこもりました。

そのまま寝ました

 

朝起きると

髪の毛は綺麗さっぱりなくなっていました。

お母さんは口をきいてくれませんでした

髪の毛がなくなった噂は村全体に広まっていたようです。

友達も口を聞いてくれませんでした。

村の人も口をきいてくれませんでした。

キューティ・キューティクル9世は一人になりました

 

ああこれが

寂しいということなのか

寂しい

寂しい

寂しく切ない

悲しい

 

「髪の毛なんて今更戻ってくれとはいわないけどさ 少しは私を気にしてくれてもいいんじゃないかな」

 

心配

 

して

 

くれても・・・

 

キューティ・キューティクル9世は泣きました

行くあてもなく村をさまよいながら

さまよって

さまよって

 

さまよいました

 

髪の神との対話その結果

目を覚ましました

ここは家の布団の上です

「あれ?いつのまにか寝ちゃったのかな・・・なんで家にいるんだろう」

 

すると自分の肩から流れ出る髪の毛に気付きました

 

それは何度も見た自分の髪の毛

 

あんなに嫌いだった髪の毛がそこにあります

「夢?なのかな・・・今までのこと全部」

そうだよね・・・・髪の毛がなくなることなんてあるわけない・・・・

と 自分の髪の毛をぎゅっと握り締めました

 

「大丈夫~!心配したんだよ~。」

友達のみんなが駆けつけました

「まったくこの子は」
お母さんもそばで見ていました。

 

「みんな・・・」

キューティ・キューティクル9世は泣きそうになりました

嬉しくなりました

 

「考えたんだよみんなで 髪の毛を早く伸ばす方法を 髪の毛が早く伸びる方法を」

友達は言います

「そしたらね ある結論に至ったんだ」

友達は言います

「そうだよ お願いすればいいんだって」

友達は言います

「みんなでね!キューちゃんの髪の毛様にお願いしたんだよ!」

友達は笑顔で言います

 

「キューちゃんの髪の毛が元に戻りますようにって!」

 

「そしたらほらっ生えてきた!」

「ご利益あるでしょ!」

みんなが持っている髪の毛のお守りを見せてそう言います

それはキューティ・キューティクル9世の髪の毛

村人のみんなはその髪の毛をピアスにしたり ネックレスにしたり 髪留めにしたりとそれぞれのお守りとして常に持ち歩いていました

「明日からまた 髪の毛さわれるねー 嬉しいなー」

「よかったよかった・・・髪の毛様が復活なさって」

村の人々はすごく嬉しそうです。

 

夢じゃなかったんだ・・・

でも

髪の毛様

髪の神様

ありがとう

好きだよ 大切な髪の毛

 

「あはは みんな 揃いも揃って髪の毛の話しばっかなんだから」

 

キューティ・キューティクル9世は笑いました

 

これからだ

これから私はみんなを振り向かせてあげる

ちょっとずつ

髪の毛なんか関係なくても

友達だって

家族だって

私はここにいるんだって

証明してあげる

だから私は大丈夫だよ

 

もう何も願わないから

髪の毛が綺麗な女の子のイラスト

 

 

 

 

余談-綺麗な髪のツヤとは裏腹に村人の心は汚れている-

お話です。 実はこれ過去に一回上げて、除去してしまった記事なのです。ちょっとだけ中身を変えて再アップしました。

とういうのも僕が絵本作家を目指していた名残でお話を考えるのが好きなのですけど、最近お話を考える時間があまりないもので・・・こういう記事も書きますよ!ってことでお試しに上げてみました。

そんなわけで頭皮にコンプレックスを持ってる人にはちょっと見てて辛いお話でした!ごめんなさい!

自分たちのことしか考えてない村人を書きたかったです。自分たちのことしか考えていない村人。結果いい感じに狂ってる村人が出来上がってよかったと思います。
しかしサラサラな髪の毛はうらやましいですねえ、僕は髪の毛硬いんで。
最初は髪の毛がなくなるのではなく、市松人形のように夜な夜などんどん髪の毛が伸びていくというお話を書いてたのですが、どうにも話がまとまらなくてあ、ハゲさせよ!って思いました。
そのほうがおもしろいんじゃない?的な。女の子キャラにはすごくかわいそうなことしたと思ってますけど。まあいろいろかわいそうな子なんでこれでいいんです。
 
 
あと主人公の名前は最高だと思います。キューテーキューティクル9世て(笑)キューキューキューですよ!もう自分で爆笑・・・あ、爆笑するのぼくだけか