本当は怖いシリーズ

アンパンマンのマーチの都市伝説!?特攻隊は嘘?その意味とは

今日はアンパンマンの話をしたいと思います。
子供たちに大人気なアニメ、アンパンマン、僕も大好きです。昔は絵本も持っていたし、毎日のようにアニメのビデオを見ていました。
作者のやなせたかしさんのことも尊敬していて、亡くなられる直前まで漫画を描き続けたそうです。やなせたかしさんは漫画家、絵本作家、そして多くの歌の作詞をしてきた詩人という側面もあります。
有名なところでは『手のひらを太陽に』『アンパンマンのマーチ』など。そう、アンパンマンのOPであるアンパンマンのマーチ・・・僕はこの曲を聴いていると切ない気持ちになってしまいます。
今日はそんな話。

アンパンマンのマーチ

まずはこちらの歌詞をご覧ください。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも

何の為に生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのは嫌だ!

今を生きることで 熱いこころ燃える
だから君は行くんだ微笑んで。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえ胸の傷が痛んでも。

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

何が君の幸せ 何をして喜ぶ
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!

忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも

そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで

そうだ!嬉しいんだ生きる喜び
たとえどんな敵が相手でも

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

ぱっと見みんなを守るためにアンパンマンが愛と勇気で敵を倒す、勇敢に戦うというワクワクする歌詞ですね。
ところがよく聞くとなんとも意味が深い歌詞に聞こえてきます。
では気になるとこをピックアップします。

そうだ!嬉しいんだ生きる喜びたとえ胸の傷が痛んでも

冒頭だけで泣けてきます。どんなに辛いことがあったとしても生きている幸せだという心の葛藤が垣間見えますね。
アンパンマンはみんなの笑顔を見るだけで幸せになります。そう、どんなに傷ついたとしても。

何の為に生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ!

生きている意味がわからない、だからこそ答えを求めている。
アンパンマンはヒーローだけど迷う時だってあります。みんなをなぜ守っているのか、なぜ顔を食べさせるのか、みんなが当然だと思うことでも疑問に感じます。
アンパンマンには心がありますから。
中学2年生が好きそうな歌詞ですね。僕も好きですけどね。

今を生きることで  熱いこころ燃える だから君は行くんだ微笑んで

答えが見つからないなら今を一生懸命生きるしかない。そうすることで勇気とが元気が沸いてくる。

君とはアンパンマンのこと。アンパンマンは生きていることのすばらしさを教えてくれます。悩んでたら相談に乗ってくれます。

でもアンパンマンは自分だけのヒーローじゃありません。

だから次に困っている人を見つけたら旅立ちます。

愛と勇気だけが友達さ

「だけ」というのは少し寂しいフレーズのように思います。

僕は最初聞いた時は「ボールは友達」という名言を残した、キャプテン翼の大空翼君のセリフを聞いた時と同じ気持ちになりました。

「もしかして友達いないのかな?」って。

いえ、そうではなく、アンパンマンはみんなを守るために戦っているんです。みんなを巻き込まないように愛と勇気だけを持って怖れずに戦うという意思の表れなんですね。

時は早く過ぎる 光る星は消える だから君は行くんだ微笑んで

こちらはOPには流れない3番目の歌詞です。

時が過ぎたとしても、光る星が消えるように真っ暗な道でもアンパンマンは笑っていられます。

この歌詞が一番深く、心に刺さりました。

アンパンマンのマーチは亡くなった弟のための歌?

やなせたかしさんには海軍に志願して、特攻隊となり、22歳という若さで亡くなった弟がいました。

最後に見たのは笑顔で出向いていった弟、ファンの間ではそんな弟を想いながら作られた歌だと言われています。

しかしこの話は「そんなつもりはなかった」とやなせたかしさんが否定しています。

でも僕には全くの無関係とは思えないんですよね。

忘れないで夢を 零さないで涙
だから君は飛ぶんだ何処までも

時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで

弟さんが亡くなった話を聞いた後だと、特攻隊として敵地に乗り込んで行く様子がイメージできて、妙にしっくりします。

そうだ!恐れないでみんなの為に
愛と勇気だけが友達さ

敵を恐れずに愛と勇気を持って突っ込んでいく、まるで特攻隊です。

嗚呼アンパンマン優しい君は
行け!皆の夢守る為

これは優しい弟がみんなを守るために出かけて行ったことに対して、アンパンマンを弟さんに重ねて歌っているのではないでしょうか。

やなせたかしさんの心の奥底に、もしかしたらそんな想いがあってこの歌が出来上がったのかもしれません。

あくまでイメージでしかないですけどね。本当のところはわかりません。

正義とはなにか

正義とは何か、本当のヒーローとはどういったものか。そんな意味もこの歌詞に込められていると思います。

昔からの正義のヒーローというのは、仮面ライダーもそうですし、ウルトラマンもそうです、かっこいい正義の味方が無傷で敵に勝って去って行く、そんなヒーロー達にやなせたかしさんは疑問を持っていたそうです。

知らない人はビックリするかもしれませんが、一番最初ののアンパンマンは小太りのおじさんでした。

困っている子供にあんパンを渡し続けましたけど、子供達からは、「ソフトクリームの方がいい」「小汚い」などと邪険に扱われ、最終的に未確認飛行物体と間違われて打ち落とされてしまうという悲しいストーリーです。

数年後に今の形のアンパンマンを発表します。それも当時はボロボロのつぎはぎマントに身をまとい子供達に自分の顔を分け与えるというものです。

自分を食べさせ、ふらふらになりながらも困っている人を救います。それでもアンパンマンは笑っています。

なぜ汚い格好をしているのか、それは正義とは決してかっこいいものではないし、自分が傷つきながらも困っている人がいたらどこでも飛んで助けに行く、本当の正義とはそういうものではないかとやなせたかしさんは言います。

アンパンマンは、顔がぬれて力が出ないという弱点があります。かっこ悪くても傷ついても、笑ってみんなを助ける正義の味方。そういったものがアンパンマンのマーチには込められています。

ちなみに初期のあんアンパンマンは顔を全て食べ尽くされることで新しい顔に取り替えれるというものだったらしいです。でも顔を半分くらい食べられたアンパンマンを見たPTAの人たちがグロテスクだと反発し、後に、少し食べられただけでも顔を取り替えられるということになったらしいです。

『アンパンマンのマーチの都市伝説!?特攻隊は嘘?その意味とは』まとめ

どうでしたでしょうか。子供時代はこの歌を聴くとワクワクしましたけど、今一度アンパンマンのマーチを思い浮かべると、また違った見方ができませんか。

歌の中に隠されたメーセージは深くて考えさせられます。

だから大人になってからも見てみたくなる絵本なのだと改めて感じました。

最後に、切なく歌ったアンパンマンのマーチがYouTubeにあったので貼り付けてもきます。

では。

www.youtube.com

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